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USBメモリ
処理する方法がなかったUSBメモリ
2008年にNPO日本ネットワークセキュリティ協会が公開した「2007年度情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」によって、以下のことが明らかになりました。
上のグラフは、2007年の個人情報の漏えい媒体・経路別の漏えい人数を示したものです。
紙媒体が約1695万人と最も多いように見えますが、NPO日本ネットワークセキュリティ協会の考察によると、このうち1443万人分は大規模個人情報漏えい事件によるものであり、実質的にはUSB等可搬記録媒体の約1181万人が最多なのです。
対して、「インターネット(グラフ中表記は『Web・Net』)」は約57万人、「メール(グラフ中表記は『Email』)」は約5万人と、USB等可搬記録媒体のそれと比べて非常に少ないことが分かります。
【追記】2010年にNPO日本ネットワークセキュリティ協会が公開した「2009年度情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」においても、個人情報が漏えいした人数の最多はUSB等可搬記録媒体でした。実に全体の約60%を占めていました。
また漏えい1件あたりの平均流出人数においても、上のグラフのとおり、USB等可搬記録媒体が10万9000人と群を抜いています。
「インターネット(グラフ中表記は『Web・Net』)」の約0.4万人、「メール(グラフ中表記は『Email』)」の約0.1万人とは比較にならないことが分かります。
【追記】2010年にNPO日本ネットワークセキュリティ協会が公開した「2009年度情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」においても、漏えい1件あたりの平均流出人数が最多だったのは、約35万人の大規模漏えい事件があった「不明」という経路を除けば、USB等可搬記録媒体でした。
さらに上のグラフを見ると、インターネットを経路として情報漏えいした件数が減少傾向であるのに対し、USBメモリ等可搬記録媒体を経路として情報漏えいした件数は増加の一途をたどっています。
これらのことから分かるとおり、ネットワーク経由のコンピューター利用に対するセキュリティに意識がいきがちですが、今本当にセキュリティ対策が必要とされているのはそこではないということです
(ネットワーク経由のコンピューター利用に対する情報漏えいの危険性とセキュリティ対策の重要性は、それを提供する側と利用する側の双方がよく理解しており、常に技術が革新されてしっかりと対策がとられているため、逆に安心というわけです)。
現在主流メディアとなったUSBメモリ。
ところが、なぜかUSBメモリに対する廃棄時のデータ消去対策(例えばUSBメモリ対応のメディアシュレッダーの開発)はこれまで行われてきませんでした。
その結果が上記のようなデータとしてあらわれています。
いかにUSBメモリへの対策が軽視されているかが分かります。
ただでさえ、USBメモリ内のデータは簡単には消えないのですが・・・。
【データ消去の落とし穴~USBメモリ内のデータは簡単には消えません~】
(1)「削除やフォーマット」はセキュリティ対策としてのデータ消去方法にはなりません
削除やフォーマットをしても、データは消去されません。
データの管理情報に「削除した」という情報を付加して、データを表面上見えないようにしただけです。具体的には、データはデータ本体とそのデータを索引するためのインデックス(ファイル名や日付情報、格納場所などの情報)の2種類の情報からなり、
削除やフォーマットは、インデックス情報を削除することで、データ本体はそのまま残る、ということです。
そのためデータの復元は簡単(市販のデータ復元ソフトでも復元できてしまいます)で、情報漏えいの可能性は非常に高いと言えます。
このように、「削除・フォーマット」はセキュリティ対策としてのデータ消去の方法にはなり得ません。
(2)信頼性高くても、現実的ではない「上書き消去」
データ消去方法として、アメリカ国防総省でも推奨している方法(ただし「確実性を保つには最低3回の上書き作業が必要」と規定)が、上書き消去です。
しかしこの方法は非常に長い作業時間を要するため、近年の大容量USBメモリを処理するには現実的ではありません。
当社へご相談されたユーザー様の多くは、ペンチなどを使って手作業でどうにか物理破壊されていました。
ただ手作業は、多大な労力が必要にも関わらず、あまり細かくは破壊できません(確実性に欠けます)。
さらに、作業担当者の安全性確保の問題(「トンカチで指を叩いてしまった」という話も伺います・・・)があり、本当に困っておられたようです。
マイティセキュリティなら、USBメモリやフラッシュメモリを確実に物理破壊
マルチメディアクラッシャー・マイティセキュリティシリーズは、これまでのメディアシュレッダーの構造を根本から覆した全く新しいタイプのメディアシュレッダーです。
セキュリティレベルに応じて粉砕サイズを調整できる機能があり、これによってUSBメモリやフラッシュメモリも、原形が判別できない状態に物理破壊することが可能です。
現状USBメモリやフラッシュメモリに対応した物理破壊機械はマイティセキュリティシリーズしかなく、中央省庁や大手メーカーの研究所など多くのユーザー様にご利用頂いております。
※映像は、最もコンパクトな機種「MS-Z5」によるUSBメモリの物理破壊の様子です。
適合機種
フラッシュメモリの仕様、マイティセキュリティの使用環境、粉砕サイズのご要望などにより、最適機種をご提案します。
集塵機一体型のオールインワンタイプ。
3相200V電源仕様で、MS-Z5と比べてパワーがあるため短時間で大量処理が可能で、より細かく処理できます。
また集塵機一体型なので、細かいサイズへの粉砕をご希望の場合の粉塵対策に有効です。